いよいよ、残すところ今日をいれてあと2日で、明日は17時半で終了です。
横浜のランドマーク、大阪梅田阪急さん、JR名古屋高島屋さん、と非常に勉強にもなったし、また、勘違いしていた事も多々ある事に気づかされる、僕にとってはこれからの物作りに大いに役立つ収穫にもなりました。
僕のこのブログ「続 職人のひとりごと」を熟読していただき、東京には来る機会がなかなかなくていつかは!と思って下さったお客様とお会いできたり、どこも出来ないと言われて探して僕が来る機会にと来て下さった方、または、偶然通りかかって、うちな品物を見て気に入っていただいた方、古くからのお客様など色んな方にお会いできたのも、これからのモチベーションになるし、、、、大変だったけど、ご迷惑もおかけしたけど、これからの技術で恩返しをさせていただけるであろう収穫が沢山ありました。
ありがとうございました。
と、、、、今日のブログはこれで書き終えようと思いつつ、、、、、感じたこと、僕の私感を書かせていただこうかと、、、、、😅
まあ、あくまで、「ひとりごと」なので、、、、
技術的な事もあまり書かないので、煩かったら今日は読まない方がよろしいかと、、、、😀
百貨店さんや、ブランドさんの売り場を見ても、平場と言われる売り場や個人店さん、チェーン店さんを沢山見せていただいたけど、地域の違いもあるし、色々勉強にもなったと思います。
ただ、、、、ちょっと本来のジュエリーの考え方やジュエリーの意味合いと言うか考え方も大きく時代と共に変わってきたんだなぁと思います。
効率重視、売り上げ重視の考え方、売り場が非常に多いこと。
ジュエリーって工業製品でもないし、生活必需品でもないし、、、、、そりゃ、僕だって、売り上げがなければ生活できないから、全く無視はできないけど、でも、、、本来のジュエリーのあり方から大きく外れてきたんだなぁと改めて強く感じました。
僕はあくまで職人なんで、経営者側の考え方でうちの工房をやっているんじゃないかも知れませんが、なんか、、、、違う気がします。
「それじゃ、食えないんだよ。」とおっしゃる方がいらっしゃっても、僕はじゃヤメレば良いと思うし、効率と売り上げが優先したら趣向品や文化、芸術なんて作れないと思うし、作品なんて物は作っちゃいけないんじゃないかと、、、、。
そう言うもの、効率を重視したビジネスをなんか探してやった方がよろしいんじゃないかと思います。
趣向品や芸術、世に残る物の物作り、人の気持ちを震わせる物つくりなんて、非効率極まりないこと、手をかけて気持ちを入れて、ポリシーを頑なに守って作ったり作業したりしないと、歴史や文化になり趣向品や芸術、残していけるものなんて作れないと思いますし、、、、。
ある大手のメーカーさんや、会社の偉い方が、「3Dでここまで出来るし、石留めも磨きも機械がここまで発達したら職人なんていらないね。偉そうに高いだけで、めんどくさいしね」😅と国際宝飾展やお会いする機会で言われた事があって、、、、、あえて、個人的な私感で僕のブログで自由に発言しちゃおっとと思って😀
まあ、、、某ブランドさんでも、ノンブランドさんでも、地金なるべくつけないで、聞いた事もないような石つけて、あの値段で、売れるな、、、と。
お直しにしても、ごまかして、あの値段で言えるな、、、、と、、、、、😀
本来ジュエリーって、親から子へ、子から孫へ、代々受け継ぎながら、メンテナンスをしたり、デザインをちょっと変えたりしながら受け継がれていく富の象徴、センスの象徴として作られました。だから、現代の人にとっても、自分へのご褒美だったり、記念だったり、大切な方からいただいた物だったり、「想い」も乗っかってくる、ちょっと普通の売り物などと違う要素も多く孕んでくるんじゃないかと思います。だから趣向品なんじゃないかなと、、、、。
簡単に買い直せば、とか、直らないとか、新しい物を買った方が安いとか言えないし、ざっくりいっても地球の限りある資源を使って希少な石を使ったりしてるんじゃないかと、、、、。
先人に対しても、地球に、対しても失礼な話だなぁと、、、、、。
「物は物なんで、それ以上の価値ねーよ」と思っている方は読まない方がいいので、読まないでくださいね。
少なくとも、うちのお客様はそう考えていない方の方が大半だし、「想い」が大切と考えていらっしゃる方が殆どなので、それをお直しやお造りさせていただいていると、僕はそこに職人としてのプライドを持ってやらせていただたいています。
少なくともお金だけで動いてはいません。
売れればいい、、、ではなくて、ジュエリーって素晴らしい物、一生愛せる物をない知恵絞って、些少の技術と、拙いキャリアでお仕事をさせていただいています。
生活は最低限でも家族を食わせて、屋根のある家に住めればいいし、あとは他人に迷惑がかからなければそれでいいかと、、、、、。
品物と言うか、最近では作品というんでしょうか、ブランドであっても、大手メーカー様のものであっても見ていて「想い」が感じられない、伝わってこない物ばかりで、使い勝手やら、丈夫さやら、使う人の事は無視している物つくりや、お直しが非常に沢山ありますね、、、、。
付けていて痛くなってしまうプロミスリングとか、付けていたら簡単に変形したり、キレたり、石が取れてしまう物だったり、、、、
「サイズ直しは本来しちゃいけないんです。切ったり、繋いだりはダメなんで、縁起よくないし、、、」って、、、、3Dで、切ったり加工できない素材使ってそれを言うなよ、、、って。それって、今の品物に対しての方言でしょ?
歴史や文化を曲げないで、、、ビジネスの都合でって思えて、、、、。
昨日も書きましたが体のサイジングで一番変わるのって、指なんですよ。暑い、寒いとか、前日水分とったかとらなかったか、とか、その程度で、指輪、はまらなくなるんです。
一生のプロミスリングや、マリッジリングを作って、サイズ変わったら、「新しい物とお取替え」の方がよっぽど縁起よくないし、、、、、。
そもそも古来の製法で指輪作っていたころはどんな指輪でも切れ目はあったでしょ?
だって板物を曲げて繋ぐんだから、、、。
最近ではキャストでサイズごとに一体製法が出来るからつなぎ目は無くなって来たけど、原型はサイズ毎に作っていないで、サイズ毎に原型をサイズ直してシリコン型とってるだけでしょ?
某C社にしても、V社にしても、B社にしても、T社やH社にしても、創業者はそんなつもりでやっていたのかな?
シルバージュエリーで言えば、クロムなんとかさんや、gsさんにしても、そんな気持ちで作ってたかな?って思えて仕方ないんですよね。
それぞれ想いは違うと思いますよ、勿論違う人なんだから、、、でも、彼らが作っていた時って、自分が作った物はカッコイイとか、綺麗だからとか、、、売れる、、よりも、自分の物をわかってもらいたかったり、共感して欲しかったり、他人の心を震わせたかったりして考えながら、または、利便性も考慮しつつ、とか考えて作っていたり、自分で作った物だから、直したり、メンテナンスしたりして使っていたと思うんですよね。
でなきゃ、儲かっただけとか、ブームだけであんなに長い間、使い続けてもらえないでしょうし、愛されないと思うし、、、、、。
ただ、王室、皇族や有名人が使っていたから、、だけでは無いと思うんです。
僕はと言うか、僕じゃなくても職人であれば、作りであっても直しであっても、「想い」を持って仕事していると思うし、金だけじゃない、物作りをする者の想いがなければあんな非効率極まりない、面倒な事やりたくないだろうし、、、、。
簡単に仕事できないでしょ?
ある程度直しにしても、お客様の依頼の作りにしても、人々に向けての作りにしても、覚悟決めないと手がつけられないでしょ?
なんかとりとめないけど、、、そんな簡単に作業してませんよね?
作ったり、作業しない人は「簡単でしょ」って、割と気軽におっしゃるけど、簡単な気持ちでやってないですよね?
直しだったら「元に戻せなかったらどうしよう」とか、「作れなかったら、伝わらなかったらどうしよう」とか不安や疑心暗鬼しながら、必死で作業してますよね?
違うかな、、、、、😅
何年やっても僕なんか毎度悩んで、つまづいて、試行錯誤しながらやってるけど、、、、、。
なんか、、、、作り手も、売り手も、、、
覚悟が見えないような品物が増えたなぁって。
昔の商品が素晴らしく見えるのって、決してお金がかかってるからとか、バブル期で景気良かったからだけじゃなくて、売り手も、作り手もポリシーと言うか、覚悟を持ってやっていたような気がしてならないんです。勿論駄作もありますからそれはそれで気持ちが入ってなかったり、技術が追いついていないのに無理をしてお金をいただくべき品物じゃないのに販売しちゃたりした物もなきにしもあらずですけどね。
地球からの恵み物だったり、作り手、売り手の覚悟だったりがあるからお客様にとっても特別な想いが生まれる品物になるんじゃないかと。
それを簡単に「じゃ、直らないから交換で」とか。「新しく買われた方が安上がりですよ」とか、「なんでこんなに高いの」とか、、、、
なんか、今まで皆さんお困りなんだし、成る可く安価で大切な物を作ったり、直せたりと思ってやってきたんですが、そこに「想い」がないのであれば、僕は仕事したくないな、、、と。
「カッコつけやがって、じゃいいよ、お前は」ならそれでいいです。
お客様の「想い」と、僕の職人としての物に対する師匠から受け継いだ大切な技術や考え方のリンクする人だけお願いします。
確かに納期だったり、連絡だったりで、かなりたくさんご迷惑もおかけしていますが、必ず自分の想いはかけていますし、皆様にとって大切なお品物と言うのは理解しています。
言い訳がましいですが、簡単に作業しているわけではなくて、、、、、。
すみません、お聞き苦しかったり。言い訳がましかったり感じたら読むのやめてください。
そんな、物作りや、お直しをしていかないと、何処かでジュエリーってなんか胡散臭い、怪しい、いつか無くなってしまうんじゃないかと。
色々な想いが交差して、支離滅裂になってきちゃいましたが、あくまで、、、工業製品ではないんです。
定規で測ったように決まりごともないし、正確、精密ではないんですが、だから、味や色気、凄みがある品物だったり、人の気持ちや心を震わせる事ができたり、、、、するんだと。
安いなら安いなり、高いなら高いなりに理由のある物作り、お直し、作業を、、、、、
その理由や想いも説明できるような販売を、、、
文化や歴史も踏まえながら、新しいアプローチも開発しながら、、、、、素敵なジュエリーを、
想いの、あるジュエリーを作ったり、直したり、、、、出来れば、、、。
と思います。